福祉とは

2004年9月4日 21時38分 | カテゴリー: 活動報告

 今日、一本の電話がありました。
公衆電話からで、その方は30代の男性で会社が6月に倒産したとのことでした。
 
 その足で区役所の生活福祉課へ相談に行ったところ、所持金(最後のお給料)が生活保護の限度額を超えているということで申請は出来ないままに帰され、これまで40件以上も面接を受けながら就職先が見つからないまま、今に至っているそうでした。
また、会社の寮に入っていたので、それも閉鎖になり、住むところも奪われてしまったそうでした。

 その方は、行政のあまりにもプライバシーをも無視した対応とその仕組みに憤りを話され、私も驚くばかりでした。多少お話を割り引いて聞いても、例えば、面接に行く交通費を借りようにも1回が限度で、別のところの支給でも「160円が上限」とは、隣の区までしか行かれません。

 縦割り行政の最たるもので、住所があるうちに申請すれば貸し付けが受けられた資金(外郭団体である社会福祉行議会からの)も、そのときには教えてもらえなかったとのことですし、一体、当区では区民の最低限の生活保障についてどう考えているのだろう、と思わずにいられません。「会社の寮は不利ですねぇ」と言われてもそれは後になってはどうしようもないことでしょう。

 そして、女性であれば、まして子どもをつれていればまだ泊まるところがあっても、男性のそれも若い健康な人には、臨時のシェルター的なところは全くなく、行政の言葉とは思いたくない「今はそう暑くもなく、寒くもないので外でも..」とはどういうことなのでしょうか。

 そんなお話を聞いても私にできることは、行政に対して、相談窓口として、最低でもプライバシーが守られているのか、担当制度はどうなっているのかを確かめるくらいしかできることがありません。限られたお金で私に電話をかけてきてくださったその方に対して、何も直接的な援助をしてあげることが出来ないことに、大げさでなく胸が張り裂けそうに辛い思いをしました。

 区財政は、税金です。その使い方は、どんなに細かくても面倒でも、そのまちで暮らしている人たちが納得できるところに支出すべきだと考えます。いかがでしょうか