市民の力ってすごい

2005年8月3日 00時18分 | カテゴリー: 活動報告

 今日でかけた、世田谷区の下北沢にある「COS下北沢」です。これがどういう建物か、ということは、とても一言では言えません。
 下北沢の西口に程近い住宅地にある、この建物には、6つの市民団体が入居し、さまざまな事業を行っています。管理するのはNPO法人です。各事業者の占有スペースの他に、共用スペースがあって、トイレも共用です。子育て支援あり、配食サービスあり、カフェあり、ギャラリーあり、パソコン教室あり、で、それを管理運営する団体があります。各団体から代表者が出て、さまざまな話し合いをしながら進めているそうです。

 思い出してみると、去年6月、大学院の研究の一環で視察した横浜の「NPOスクエア」や「市民共同センター」とよく似たタイプの事業だと思います。
 ただ、大きく違うのは、横浜では、市からの委託を受けて、中間支援タイプのNPOが管理運営をしているのに対して、この下北沢では、行政からの委託ではありません。
 
 最近、注目を集めている「コーポラティブハウス」(略称コーポラ)という住民自らで設計にかかわり、生活もお互いに関わりながら、という住宅がありますが、COS下北沢はまさに「コーポラ」の事業者版です。(1つだけオーナーさんの息子さんの住居があります)
 
 古いアパートを建て替えるに当たって、地域に貢献する建物を建てたい、というオーナーさんの申し出に、世田谷で活動する市民団体が乗り、オーナーさんと一緒になって入居する事業者(NPOとは限らない)を決め、設計にも関わり、材料にもこだわって作った「地域の拠点」です。設計はやはり「コーポラ」の設計の経験のある方が担当したそうです。

 オープンしてから、まもなく1年だそうですが、入り口を入ると自然の木の香りがふわっと漂う、とても落ち着ける空間が広がっています。占有面積によって、家賃が決まり、それでも1坪1万円未満で市民団体にとって無理のない価格になっています。オーナーさんは、更地にして駐車場にしたときくらいの賃貸料で構わない、ということだそうです。それでも70坪以上あり、木造2階建てで建築費が約5000万円かかったそうです。入居団体で1000万円くらいのお金は集めたとも聞きました。委託契約は一括して、管理団体が行い、期間は20年だそうです。

 まだ走り出したばかりで、「これだけの地域貢献」とはいえないそうですが、それでも共有スペースをまちの人に貸したり、さまざまな企画を考えているそうです。
 9月には千歳船橋に2号店がオープンするそうです。世田谷にはどうしてこんなに「地域貢献」型のオーナーさんが多いのだろう、と感心するのですが、やはりそれだけ元気に活動する市民の姿が目に見えているからこそ、の提案なのだと思います。

 豊島でも頑張らなければなりません。