戦後60年終戦の日

2005年8月15日 23時58分 | カテゴリー: 活動報告

 60回目の終戦の日の今日、午前11時50分頃から、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれ、小泉首相が談話を発表しました。
 談話を発表したのは戦後50年の95年に村山首相以来とのことでしたが、内容もそのときの談話を踏襲しているそうで、現実との違和感を感じながらテレビ中継を聞いていました。
 10年前の「国策の誤り」という文言はなかったものの、「かつて植民地支配と侵略によって、多くの人々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。こうした歴史の事実を謙虚に受けとめ、心からのお詫びの気持ちを表明するとともに(中略)二度と戦火を交えることなく世界の平和と反映に貢献していく決意です。」と発表していました。

 「戦火を交えることなく・・」との言葉ですが、最近の憲法改定論議は何でしょう。また「過去を直視して、歴史を正しく認識し・・」という割には昨今の教科書問題はどうしたことでしょう。

 さすがに、今日は控えたようですが、これまで4回も靖国神社を公式参拝した小泉首相の行動は、まったく今日の談話とはかけ離れた主張をしているように思えてなりません。

 今日、今話題になっている『靖国問題』(高橋哲哉著 ちくま新書)を一気に読んでしまいました。大変解りやすく、よく整理され、勉強になる本でした。太平洋戦争中には、仏教もキリスト教もさまざまな弾圧を受け、靖国を参拝せざるを得ない状況にあったことなど初めて知りました。

 武道館での追悼式は、戦没者を310万人とし、軍事関係者以外の民間人の戦死者を数に入れていますし、宗教色は感じられないので、それなりに一般的に受け入れられるものだと思います。でも、靖国神社はやっぱり違います。(戦争責任を問われた人とその「誤った国策」のために命を落とした人を一緒に祀ってあり、それは遺族が望んでも返してもらえない。宗教と政治が一体化しており、憲法違反を侵している、など。)

 小泉首相の支持率が今日また急激に伸びたことには、大きな不安を感じます。この国の人たちはいったいこれから先の日本をどう考えているのだろうと真剣に心配になります。衆議院選挙ではまるで郵政民営化への賛成・反対だけが争点となっていて、「政権を取る!」ことを目標にしているはずの民主党は完全にかすんでいます。
 そんな中の選挙ですが、今度はネットとしてどういう動きをするかについては近日中に話し合うことになっています。