富山視察報告

2007年8月29日 21時15分 | カテゴリー: 環境を守る/よくする

エコタウン

 富山での報告です。
 環境と調和するまちづくり計画でスタートした「富山市エコタウン」を見学しました。

 場所は、昨日少し報告したLRTの終点岩瀬浜に程近い工場跡地の約18haです。富山市は、経済産業省と環境省が平成9年度に制定したエコタウン制度により、エコタウンプランを策定し、平成14年に承認されました。これによって、廃棄物の発生抑制・リサイクル推進により、燃やすことも埋めることもなく、ゴミを限りなくゼロに近づける「ゼロエミッション」を推進しようとしています。

 この産業団地では、現在7つの企業と、交流推進センターがあります。
 今日の写真は、その中の、富山BDF株式会社のスタンドです。BDFは、Bio Diesel Fuel(植物性油脂を加工して燃料とする)の略で、廃食油を精製して、燃料に加工する会社です。
 この植物生成の燃料を使うことで、軽油に比べて、黒煙を3分の1まで削減することができる(当社のパンフレットによる)そうで、たとえば、狭い構内で作業していても排気ガスによって健康に与えられる影響がぐっと少ない(説明をしてくださった職員さんの弁)そうです。

 環境のことを考えれば、車を使わないのが一番有効であることは共通認識ですが、富山市は、全国で2番目に自動車保有率が高いところだそうです。(ちなみに豊島区では、半数以上の人が車を持っていません。)
 車を使うならば、これまで固めるなどして捨てられていた、てんぷら油などを燃料にすることで、ごみは間違いなく減ります。ただ、植物油を燃料にするときに発生する地球温暖化を促進するCO2などの物質の排出については明確な説明はありませんでした。

 豊島区でも、廃食油を集めて燃料にする事業を始めました。どのくらいの実績があるかについては、詳しくは聞いてはいないのですが、東京の都心にはディーゼル車は乗り入れられないのですから、その燃料がどこでどう使われているのかについては、区民にきちんとお知らせして欲しいと思います。
 視察では、ここのほかに、汚れたプラスチックや処理が難しいものから燃料を作る会社、エコ・マインドも見せていただきました。汚れた廃プラというものはイメージが沸きますが、難処理廃棄物とは、ブルーシート、大量の糸くず、古着、紙管、畳、マット、などなどのことです。
 これを混ぜながら、機械に入れて(企業秘密なので撮影は不可)約10分後には燃料として加工される、という画期的な処理工場でした。
 ただ、音と匂いがかなり強烈で、作業している方たちの健康に被害はないのだろうか、と心配になるほどでした。機械を動かしながら、目視に頼る部分もかなりあるようでした。

 この2つの企業のほかに、生ゴミから堆肥を作る会社、木質系廃棄物(ダムがあるので流木も大量)のリサイクル、タイヤなどの廃合成ゴムを処理する、使用済み自動車のリサイクルなどの会社などがありました。
 
 リサイクルよりもリユースがごみ減量の基本ではありますが、既に製品化されているもの、自然のもの(木)の行く末をどう処理するかについての日本全体としての方策を、早急よりももっと緊急に具体的に考え、進めていく必要があります。

 柏崎原子力発電所の、地震での損傷による運転停止の影響で、まだまだ残暑が続きそうな今年の夏の電力が心配されています。原発は、温暖化効果ガスはあまり出しませんが、別の意味で、できれば稼動をできる限り縮小して欲しいエネルギー生成手段です。私たち一人ひとりの生活の見直しを考えつつ、企業(もう既に乾いた雑巾?)とまだ手がつけられていない?大学や学校などの大規模施設の省エネルギーについても、独自努力だけでない働きかけが必要なのではないか、と思っています。