どんな家に住みたいですか?

2008年8月3日 21時11分 | カテゴリー: まちづくり

コレクティブハウスの提案

 今日は、練馬区大泉学園で開かれたシンポジウムに出席しました。「個を大切にしながらゆるやかにつながる暮らし方」と題したもので、かねてより知り合いの明星マサさんが代表の社福「つくりっこの家クラブハウス」の主催でした。

 ずっと以前にこの「つくりっこの家クラブハウス」のことは報告していますが、主に精神の障がいを持つ人とまだもっていない人たちが連携協力して地域で暮らす活動を30年間も続けている法人です。いろいろな仕事の場を開拓して、誰でも仕事に応じた工賃を確保しているところが、福祉就労とは全く違うところです。

 この法人が、今度「コレクティブハウス」!と、それは本当に素晴らしい、との思いで万難を排してとにかく駆けつけました。
 「コレクティブハウス」とはかねてより諸外国ではありますが、日本では最近ようやく聞くようになりました。「コーポラティブハウス」とも違います。「コーポラティブ」の方はハード的な部分での共同(建築)というものに対して「コレィクティブ」では、ハードはもとよりソフト面での共同空間の創設と認識しています。基本が賃貸住宅で、各戸のプライバシーは尊重されるのはもちろん、その上にシェア(共同)する場所を持ち、お互いにできることで協力して暮らすという新しい住まい方です。

 現代の日本、特に都心部ではかつてとは全く違った生活様式があることは周知の事実です。単身世帯が約半分で高齢者でも単身世帯が多くなっています。単身でなくてもシングル親介護、老老介護、ひとり親、子どものいない夫婦、またマイノリティーカップルなどなどです。
 そんなさまざまな家庭の暮らしを家族が孤立することなく地域の中で支えあえるのでは、というのがコレクティブハウスの考え方です。

 今日のシンポジウムでは、精神障がいを持つ人と関わる人たちが、暮らしの面でも共同を、との思いから「コレクティブハウス」を作りたいと様々な方向から研究を進めているけれど、いまひとつ事業提供者(要するに住宅を提供してくれる人)がいないのが悩みだそうです。

 今日はコレクティブハウスを手がけている事業者の方と、実際に豊島区内のコレクティブハウスに住んでいらっしゃる方たちからの事例の報告もあり、より実感がわきました。

 ひとりになりたいときは自分の部屋に、人と一緒にいたいときは一緒にいられる、それには住人同士で多くの話し合いが必要です。子どもがいなくても子どもと触れ合う機会があったり、子どもからするとおじいちゃんおばあちゃん、そしてお兄さんと接する機会があって、ご飯もお互いに協力して作り合うような暮らしというのはある意味で発想の転換が必要でしょうが、これからの可能性があるように感じています。

 最初の写真は、この事業を持ちかけている、貸主と住人たちの間を取り持つNPO法人コレクティブハウジングの宮前真理子さんとのショットです。
 今日の出席者は50人くらいで、6人くらいのテーブルに分かれて意見交換などをしました。
 最後の写真は会場からの質問(が付箋に書かれている)に答える宮前さんです。