やっぱり本が好き!

2008年11月13日 19時52分 | カテゴリー: 文化も大事

時代を変える「図書館サミット」

 昨日と今日、全国でも初めての試み「図書館サミット」と題するイベントが開かれました。
 昨日は、あうるすぽっと、今日は重要文化財の自由学園明日館が会場でした。

 昨日は、福原義春氏(活字文化推進機構会長)のスピーチ、国立国会図書館長の長尾真氏の基調講演のあと、「図書館は新しい時代をつくれるか」と題したシンポジウムでした。

 福原氏は、恵比寿の写真博物館の館長さんでもあり、2年ほど前大学院の研究の一環で伺ってお話を聞いたことがありました。

 長尾氏のお話も面白かったです。「電子図書館」に力を入れておられ、本をバラバラにして部分的に取り出しができるようなしくみを哲学用語を使って説明されました。でも、もちろん、紙の本というものも大事にされていることもひしひしと伝わってきました。

 シンポジウムがまたとても興味深かったです。今の学生がいかに図書館の利用法を知らないか、本屋の使い方を知らないか(本はamazonで買う)などなど。
 IT技術の進歩は紙の本の普及と相反すると思われがちだけれど、そうでもないかもしれない、との意見も出ました。活字離れが進んでいるといわれながら、新刊本の量が10年前とは比べ物にならないほど増えていること。

 最後に会場から出た質問には感激しました。視覚障がいをお持ちの方からで、「視覚障害というとみな点字を読めると思われがちだけれど、点字を読める人はごく1部、1割くらいにも満たないほど。最近は読み上げソフトを使って文字の読み書きをしているけれど、”本”は著作権の関係で、ほとんどそのテキストデータを入手することができない。これについてはどう思われるか」ということだったのですが、本当にこれは切実な問題です。
 客席におられた国会図書館館長が「今後はそういうことも検討していきたい」とお答えになっていましたが、出版社としても、何らかのセキュリティをかけることで、望む人に望む本を読んでもらう(もちろん有料で)技術を開発して欲しい、と心から思いました。

 この時点で今回の図書館サミットは大成功だと感じました。

 今日は「図書館の新しい役割」という分科会に長男とともに出席しました。やはり本が好きで4年間本屋でアルバイトをしている長男。分科会についても報告したいところですが、既にかなりの分量なので、次の機会に譲ります。