とても魅力的な話を聞く

2009年11月21日 10時14分 | カテゴリー: まちづくり

 友人が講師をしている、武蔵大学のメディア社会学科のゼミにお邪魔しました。
 お話をしているのは、元リッツ・カールトンホテル東京の日本支配人だった高野登さんです。彼は先の10月の25日に投開票が行われた長野市長選に挑戦し、非常に僅差で現職を敗れなかった人です。この選挙結果は、応援していた人たちや長野市民の皆さまにとって本当に残念だと思いますが、それはさておき。

 この講義に私は途中から出席したのですが、とにかくお話が素晴らしい。学生たちが必死にメモを取る姿は印象的でした。
 高野さんがこれまでホテル業の中で経験してきた”ホスピタリティ”とはどういうものかを彼の行き方を通して語りかけられ、人生にどこまでも前向きに誠実に取り組んでおられることが、びしびしと伝わってきました。

 写真の後ろ側にあるのは「nine dots」9つの点を1本の線で結ぶには?というクイズのようなものですが、そのまま結ぶとどうしても結べない点が出てきます。そこで少し発想を変えて、線を点がないところまで延ばすとすると、全部の点が結べることになります。(図示しないとわかりにくいかもしれません)すると、最初の9つの点の外側に線が引かれ、考えようによってはそこにも点が打てることになります。最初の9つの点と外側の点。最初の9つの点を「日常業務}(これは違ったかも)、外側の部分を「可能性」(これは本当)と呼んでいるとおっしゃられました。そして、この可能性の部分をどんどん広げていくことが大事、と話されました。ホテルのリーダー研修では、この話だけで3時間くらいかける、とおっしゃっておられましたが、この内容は、大変示唆に富んでいます。

 どの仕事にも当てはまると思います。たとえば、私たちの仕事、区民のみなさまが私たちに訴えられることが、内側の9つの点。思っていらっしゃってもおっしゃらないことが外側の点です。本当に大事なことはおっしゃらないかもしれません。その外側の点にどうやって気がつくか、そのことを汲み取った政策を作れるかが重要なのだと思います。こんな単純なことでないのかもしれませんが。

 自分を見つめること、自分がどう見られていることを知ることも大事だともおっしゃられました。自己分析、他己分析を通して、長所を伸ばし短所を修正することができます。

 高野さんは、残念ながら長野市長にはなりませんでしたが、今回の選挙活動によって、元気のある若者たちとたくさん知り合うことができ、これまで単体で活動してきたその若者たちをつなぐ役目をしたい、と語っておられ、ぜひとも実現させてほしいと心底思いました。
 またぜひお話を聞きたいと思います。