会派視察に行ってきました

2010年4月22日 20時53分 | カテゴリー: 活動報告

 19日から21日まで、会派で、青森県十和田市と岩手県の盛岡市に視察に行ってきました。

 十和田市は、昨年WHOから安全・安心のまちである「セーフコミュニティ」の認証を受けたことで、これから認証取得をめざす豊島区としても、おおいに学ぶものがあるだろうとの思いから視察を実行しました。

 セーフ・コミュニテイとは、事故や病気、また自殺などでケガをしたり、命を落とす人を減らしていくことで、安全・安心のまちづくりをしよう、というものです。

 法医学がご専門で、東京都の監察医を勤められたことのある、十和田市上十三(かみとおさん)保健所の反町所長のお話は長年の経験と実例を踏まえたもので、非常に説得力がありました。人口当たりの自殺率のワースト2の青森県としては、自殺にいたるまでにどういう経過をたどるかを詳しく分析していました。最初の段階で発見して、その原因を取り除くことが自殺防止に有効だとお聞きしました。

 自転車に乗る子どもの事故防止には、ヘルメットの着用が非常に効果があることは、ヘルメット着用を条例化している北欧の事例でも明らかだそうです。高齢者が寝たきりになる最大の原因の「転倒」を防ぐには、まず家の中の「危険な場所」をなくすことが重要だというは頭ではわかっていながらなかなか実行に結びつかないのは現実です。

 十和田の方たちの性格は「あったかおせっかい」だそうで、困っている人がそばにいたら、声をかけずにはいられないとのことで、「遠くの親戚よりも近くの他人」のたとえ話の実例のようで、羨ましいような、隣に住んでいる人のことをほとんど知らないこともある東京を頼りなく感じたりしたのでした。

 盛岡市では、「消費生活センター」の業務を、「悪質販売」と「多重債務からの救援」に的を絞っていることは特徴的です。またそれらを未然に防ぐための「出前講座」を驚くほど頻繁にあらゆる場所で開いていることには感心しました。

 多重債務から立ち直るためには、弁護士さんなどに相談することが不可欠ですが、自己破産なり任意整理などをしたとしても、生活の再建のためには、どうしてもある程度の資金が必要です。それを市の社会福祉協議会とNPOとが連携協力して、生活資金を貸し付ける、という独特のものです。

 貸付をするには、よほど丁寧に相談に乗らないと、「貸し倒れ」「焦げ付き」のリスクがありますから、盛岡では、まず最初の相談に2時間の時間をかけるほか、融資をしたあとも生活についてのフォローをし続けるのだそうで、大変コストのかかる貸付事業だということをお聞きしました。

 多重債務に陥る人は、ギャンブルや浪費で借金を作ったと思われがちですが、ほとんどの人は、そうではなく、病気や車検や子どもの入学時の費用など、ほんの少しのお金が足りなくなったための借金の利息がたまってしまって、それを返すためにまた借金をする、という悪循環に陥っている、といわれています。一度ちょっとレールから外れると、立ち直るのが難しい現代の社会の仕組みを改善することはもちろん重要ですが、その前に、まず今困っている人を救うための施策が急がれていることは言うまでもありません。(とりあえず今日はここまで)