みんなちがって、みんないい

2010年11月30日 07時40分 | カテゴリー: まちづくり

愛知県南生協病院視察

 愛知県南大高駅直結の場所に今年3月にオープンした、南生協病院を視察しました。11月27日から参加した「市民と議員の条例づくり交流会議 in 東海2010」の一環です。

 この病院は、1959年の伊勢湾台風の救援活動が原点だそうです。台風の2年後に、地元住民308人が組合員となり、出資金を集め、医師・看護師を自ら確保してつくった「みなみ診療所」がもとになっています。2005年に、東海道本線に「南大高」駅が新しくできることに伴って、病院を移転することを決めました。

 生協ですから、組合員一人ひとりが、「出資」「利用」「運営」をします。現在は組合員は6万人で、2病院7診療所を含む39事業を運営しているとのことです。

 土地の取得から建物まで全体で100億円を見込んでいて、そのうちの20%20億を出資金として集めることを目標にしたそうです。(これはまだもう少し不足しているようです)出資金が1000円の人でも300万の人でも同じ出資者として、みんなが病院の経営者です。

 病気になったときだけでなく、”普段から楽しめる場所”をめざしていて、オーガニックレストラン、天然酵母のパン屋さん、保育園、売店のほか、フィットネスクラブから旅行代理店まであるのです。それらをすべて指定管理などではなく、生協が運営しているのです。(売店は、大学生協、消費生協と医療生協で会社を作っていると聞きました)

 病室はすべて窓側というのもユニークです。56%が個室で、公立病院の個室率の30%程度をはるかに超えています。上から見ると、丸、三角、四角の建物で、ここでも”なんでもあってよい”ことを具現化しているようです。

 近隣の学校の院内学級や病児保育、院内保育所もあり、考えられるほとんど全ての設備があるといっても過言ではないと感じました。ボランティア活動も多岐にわたっています。面白いのは、「模擬患者」(Simulation Patient)で、研修医の練習台?として出張をすることもあるそうです。

 病院経営は「黒字」だそうで、昨今経営不振で営業休止をする病院が多い中、画期的です。市からの補助金は一切受けていないそうです。看護師の数も看護師1人あたり7患者を来年度もクリアする見込みだそうで、本当に素晴らしいことです。

 「いるだけで元気になれそう」な、この病院に非常に感激して、私も病気になったらここに入院したい、と思わずにはいられませんでした。(思った人は自分で始めなきゃ?)