これからの豊島の防災を考えるフォーラム

2011年9月11日 14時42分 | カテゴリー: 防災

 昨日、防災の専門家をお呼びして、「よりよく生きるための防災をめざして」というフォーラムを開催しました。
 講師の先生は、長年、区の防災計画作りなどにも関わってこられた防災ネットワークプランの井上浩一氏。氏は住宅密集地が多い豊島区の事情をよくご存知ですから、お話を聞きながら、”このまちでどうやって安全に暮らすか”ということを実感持って考えることができました。

 阪神大震災の際に、亡くなった方のほとんどが自宅で、家具などに押しつぶされたことが原因だったことから、家の耐震化はもちろんですが、家の中の安全を確保することがいかに大事かをまず確認しました。
 それから落ちてきたものでケガをしたり、やけどをすると思うように行動できませんから、これも避けることが重要です。
 また、もしどこかで火がついてしまっても、すぐに消せば大きな火災にはなりません。過去の地震の際の例では、コンロの上に物が落ちてそこから発火した例がいくつもありました。燃えやすいものをコンロの近くに置かないということは基本中の基本だと思うのですが、実際にはなかなかそのとおりには行かないのが現実なのでしょう。

 そして大事なことは、やはり「助け合うこと」とおっしゃっておられました。
 自助、公助、共助の「共助」にあたることで、阪神淡路大震災のときには、「近所の人」「通りかかった人」に助けられた例がとても多かったと聞きました。
 確かに役所などの「公助」を期待しても、阪神淡路大震災が起きたのは朝の6時前でしたし、災害が起きるのが必ずしも開庁時とは限りませんから、やはり自分の命やまちを守るのは、人任せではいけない、という意識が一番大切だということでしょう。

 最近は、個人情報の保護がほとんど過剰に進みすぎて、学校では名簿も作られないようですし、どこにどんな人が住んでいるのかがわかりにくくなりました。そんな中でも、同じまちに暮らす人たち同士、日ごろから何かしらのつながりができるとよいとは思いますが、現実にはなかなか難しいのが実感です。地域のつながりというと、これまではどうしても”町内会””自治会”が思い浮かぶとはいえ、町会加入率は4割に満たないでしょうし、中心で活動している方たちの高齢化は否めません。これからの地域のつながり、助け合いをどうやって作っていくかが今後の課題だろうと改めて感じました。