原発事故は収束どころか・・

2013年4月8日 06時19分 | カテゴリー: 活動報告

 6日(土)に、前日弁連会長の宇都宮健児さんと前双葉町町長の井戸川克隆さんの対談を聴きに行ってきました。
荒天の予報にもかかわらず、700人入るホールの7割くらいは埋まっていたように感じました。

 前双葉町は原発の立地地で、事故のあと、町全体が何度かの避難のあと、町全体で県外に移住した特徴的な町です。そして、それを指示した前町長の井戸川氏が、議会から不信任決議を受け、辞任しました。
 前町長のレジュメには「民主主義の腐敗構造」とまで記されており、”広報は虚報”として、大事なことは何も知らされない、SPEEDIの情報もしかり、根拠のない警戒区域の指定によって無用な被ばくをすることになってしまったと話されました。結果、議会からは不信任決議案を出され、辞任することになったのですが、原発事故がなければこの状況になるはずもなく、この点からも東電を損害賠償で訴えたいくらいとも。

 震災から2年が経ち、双葉町の近隣自治体では、まちに戻る動きが出てきています。除染をすれば住める、とは言われても、現状では事故前とは比べ物にならないほど放射性物質が残っている中で特に子どもたちが安全に暮らせるとは考えられない。除染してまちに戻って、事故などなかったかのようにしたいのでは、ともおっしゃっておられました。
 また、先日ネズミ1匹で冷却装置が作動しなくなったことなどは、明らかに人材不足を感じると。団塊の世代が引退していく中、技術の継承がされていない。ただ人を投入すればよいほど簡単なことではないのだから、これからが本当に心配だと聞いて、改めて原発の危険性を感じずにはいられませんでした。毎日報道される汚染水の漏出にしても、危機管理体制の甘さと根本的な対策が取られていないとしか思えません。

 原発事故は収束どころか、新たな問題を次から次へと引き起こしています。私たちは、このことを決して忘れず、問題意識を持って正確な情報の収集に努め、それを発信していくことの重要性を痛感した対談でした。